むくみに用いる漢方薬|上伊那郡辰野町よつば薬局
今回はむくみに用いる漢方薬についてご紹介します。
むくみは、西洋医学的には細胞外液を構成する組織間液が過剰に増加した状態をいいます。塩分の取り過ぎでもむくむことがあります。特に足は重力の関係でむくみが出やすいとされています。
軽く押した際に痕が残るむくみは心臓や腎臓、肝臓の異常が背景にある場合があります。痕が残らない場合は甲状腺機能低下症などがあります。
漢方では、「水(すい)」の異常と考えますので、むくみがある方は水毒を疑います。
代表的な漢方薬は「五苓散(ごれいさん)」です。4種類の利水剤と呼ばれる水分調整の働きがある生薬が配合されています。体内の水分バランスを調節し、むくみを改善していきます。水毒による頭痛やめまいなどにも広く応用されています。桂枝も入っており、シナモンの香りがします。古典的には、口が渇き、尿の出が悪く、水を飲むと吐いてしまうような症状を伴う方に用います。
「防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)」も足のむくみに用います。こちらは気力が減っている気虚の状態の方に用いますので疲れやすかったり、また身体にたまった水分が汗として出ているので「汗をかきやすい」、膝にも水がたまっているので「膝が痛い」、お腹にも水がたまっているので「お腹がブヨブヨとしている」なども使用の目安です。
冷えもむくみの原因ですので、温める生薬を併用していくこともあります。お薬が効けば尿の出が良くなるなど、余分な水が体外へ出ていくのが分かります。むくみは西洋医学的に大きな病気が隠れている場合もありますが、特に異常がないようでしたら漢方薬もお試し下さい。
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