倦怠感に用いる漢方薬|上伊那郡辰野町よつば薬局
今回は倦怠感に用いる漢方薬についてご紹介します。
「なんとなくだるい」「だるくて疲れがとれない」といったことはありませんか?漢方ではだるさを「気虚(ききょ)」の症状の1つと捉えています。気虚は、身体のエネルギー不足の状態です。だるさのほか、食欲がなかったり、疲れやすかったり、風邪を引きやすい症状もあります。下痢傾向になることもあります。
代表的な漢方薬は「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」です。「中(胃腸)を補い、気を益す薬」という意味です。気を補う働きがある「黄耆(おうぎ)」「人参(にんじん)」の2つの生薬が入っており、消化機能を助け、気の産生を高める働きがあるとされています。風邪などの病後、病気は治ったけどだるさが続いているときにも用います。
「十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)」も倦怠感に用いる代表的な漢方薬です。こちらは先ほどの「気虚」に加えて「血虚(けっきょ)」の状態も併せ持っている方に使います。血虚は皮膚がかさついたり、髪が抜けやすかったり、顔色が青白いなど、貧血のような状態を指します。十全大補湯には、血虚の基本治療薬である「四物湯(しもつとう)」のほか、補中益気湯にも入っている黄耆・人参も入っており、体力の落ちている方の気・血両方を補いながら改善していきます。
倦怠感は、西洋医学的にも注意が必要な症状です。甲状腺機能低下や貧血など検査上なく、原因のはっきりしない倦怠感には漢方薬がオススメです。抗がん剤治療など、現在別の病気の治療中の方で体力が落ちた方にも用いられますので、お困りの方がいらっしゃいましたらご相談下さい。
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