腰痛に用いる漢方薬|上伊那郡辰野町よつば薬局

query_builder 2020/11/17
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腰痛イラスト

今回は腰痛に用いる漢方薬についてご紹介します。


腰痛の原因は、姿勢が悪かったり、肥満、高齢による骨粗鬆症・腰部脊柱管狭窄症・変形性脊椎症などの疾患によるものだったりと様々です。


西洋薬では痛み止めや、血管を拡張して血流をよくする薬などが用いられます。痛み止め成分の入った湿布やテープ等のお薬も頻用されます。


漢方では、腰痛は血流が悪くなっている「瘀血(おけつ)」の状態と捉えて、血流をよくするお薬を使っていきます。


「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」は瘀血を改善する「駆瘀血剤」の基本的な処方です。目では見えないような毛細血管の血流を改善していき、腰痛を治していきます。「疎経活血湯(そけいかっけつとう)」も血流をよくします。特に、夜中や、朝起きたときの痛みが強い方に最適です。瘀血の他、血が足りていない「血虚(けっきょ)」を改善する生薬も入っており、皮膚が乾燥気味であったり、こむら返りが多い方にもよいでしょう。


また、腰が冷えて痛む方には「苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)」を考慮します。乾姜という、しょうがを蒸したものが入っており、こちらが体を芯から温めていきます。「腰が水につかっているようだ」と感じる方にぴったりです。このお薬が合っている方は腰のあたりが冷えているので頻尿になっていることも選択のポイントになります。


その他、体質に合わせて「八味地黄丸」「芍薬甘草湯」「桂枝加朮附湯」等も考慮していきます。急性でも、長年の辛い慢性腰痛でも、1度漢方薬をお試し頂いてはいかがでしょうか?

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