子供に用いる漢方薬|上伊那郡辰野町よつば薬局
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2020/08/26
ブログ
今回は子供に用いる漢方薬をご紹介します。
子供はまだ抵抗力が弱く病気になりやすかったり、子供特有の夜泣きやかんしゃくなど、子育てをする上で困ることは多々あります。我が家も3人子育てをしながら仕事をしておりますが、時には漢方の力を借りることもあります。
子供の夜泣きには「甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)」を用います。とても甘い味がするので、そのままでも飲みやすいです。夜泣きで親も眠れずイライラし、子供もイライラしているような疳の虫の時は「抑肝散(よくかんさん)」を用います。「肝」は肝臓ではなく、漢方の概念の1つで「怒り」の感情に当たりますので、怒りを抑える薬として使用されています。
子供の虚弱体質には「小建中湯(しょうけんちゅうとう)」を用います。直ぐお腹を痛がったり、周りの子の遊びに体力面でついて行けない子などに用います。「芍薬(しゃくやく)」が筋肉の緊張を和らげて腹痛を去り、「膠飴(コウイ)」が気力を補って体力をつけます。甘く飲みやすいのも特徴です。夜尿症(おねしょ)にも用いられます。
またアトピーにも漢方が用いられます。アトピーは体質によりいろいろ使い分ける必要がありますが、代表的な薬に「黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)」があります。黄耆は気力を補い、肌を引き締め寝汗などを止め、皮膚を強くする働きがあるとされています。先ほどの小建中湯に黄耆が加わった漢方薬になります。
今回ご紹介した漢方薬は1例ですが、症状や体質など伺い、これら以外の薬が合っている場合ももちろんあります。
飲めるか心配な方はまずは1日分からお試し下さい。
子育てでお悩みの際はお気軽にご相談下さい。