気鬱に用いる漢方薬|上伊那郡辰野町よつば薬局

query_builder 2020/07/18
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漢方の概念、「気」の異常についてご紹介します。

「気」とは「目に見えないエネルギー」のことを指します。抽象的な表現のためわかりにくいですが、日常でも「元気」「気をつかう」「やる気」など目に見えないものに「気」という文字が使われています。東洋医学では気のほかに「血・水(けつ・すい)」をあわせて「気血水」とし、その概念を用いて、個々の体のバランスを見ていきます。

気は常に体を巡っていますが、その変調を来した場合に、気の異常が自覚症状となってあらわれます。

今回は、気の流れが滞った状態である「気鬱(きうつ)」についてご紹介します。

気が「頭」で滞ればやる気が出ない、頭が重い感じがする等の症状が出ます。「喉」で滞れば違和感や物がへばりついた感じがします。そのほか「胸」で滞れば息が十分吸えない感じ、「お腹」で滞ればお腹が張るなどの症状があらわれます。

気鬱の治療には、ミカンやシソに由来する、香りの高い生薬を用いていきます。生薬の香り成分が、滞っている気の巡りをよくします。生薬「キジツ」はダイダイの果実を乾燥させた物を生薬として用いますが、気の巡りをよくする働きが強いので、お腹が張って苦しい方に用いる漢方薬に配合されています。

漢方薬はエキス剤でもありますが、製造過程で香り成分が減ってしまいますので、気鬱の治療には煎じ薬での服用をお勧めしています。

喉の違和感はまず西洋医学的な検査が必要になります。検査をして「異常がない」となり、自覚症状はあるけどそのまま治療出来ずにいれば、漢方薬をお試し下さい。

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